柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

新刊

戦国大名は経歴詐称する

“盛り過ぎ”のご先祖様、家系図改竄、経歴不祥……さまざまな系図や史料を検証しつつ、神秘のベールに包まれた武家の出自に迫る!

定価
2,420円(本体 2,200円)
刊行
2023/12/22
ISBN
9784760155576
判型
四六判
ページ数
240
ジャンル
歴史・地理

内容・目次

内容

 織田信長や豊臣秀吉、徳川家康といった天下人、彼らと覇を競った上杉謙信や武田信玄など、小説やドラマでもおなじみの戦国武将たち。しかしそのルーツをはっきりと辿ることができる武家は意外に少ない。そもそも武家ではなかった豊臣氏の出自があいまいなのはもちろんのこと、平氏や源氏の流れを汲むとされる織田氏や徳川氏の家系も疑問符が付かざるを得ないものだったりする。その他の武家の多くも、自らの家の「権威づけ」や「辻褄合わせ」のために系譜を操作したり創作したりしているといって過言ではない。
 本書は、系譜を「盛り過ぎ」た例、名家の姓を「乗っ取っ」た例、源氏や平家で「権威付け」した例、「出自不明」な例の四つのグループに分けて、その神秘のベールをはがし、真の武家の出自に迫るものである。


【著者紹介】
渡邊大門(わたなべ・だいもん)
1967年神奈川県生まれ。千葉県市川市在住。関西学院大学文学部史学科卒業。佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、株式会社歴史と文化の研究所代表取締役。著書に『豊臣五奉行と家康 関ヶ原合戦をめぐる権力闘争』、『戦国大名の戦さ事情』(以上柏書房)、『関ヶ原合戦全史 1582-1615』(草思社)、『誤解だらけの徳川家康』(幻冬舎新書)、『徳川家康合戦録 戦下手か戦巧者か』(星海社新書)、編著書に『諍いだらけの室町時代』、『戦乱と政変の室町時代』、『戦国史の俗説を覆す』(以上柏書房)、『戦国古文書入門』(東京堂出版)など多数ある。


目次

序 章 武家の系図、名前とは何か?


第1章 出自を「盛った」大名たち


 黒 田 氏 「近江佐々木源氏出自説」――断絶する家系図の謎
 宇喜多氏 百済王末裔説など数多く残る「伝説」の真相とは?
 大 内 氏 朝鮮王族の血族を自称する西国の名門大名
 浅 井 氏 「貴族の落胤」「平安から続く一族」の虚像と実像
 新 免 氏 公家の名門との関係を強調する典型的「貴種流離譚」


第2章 名家の姓を「乗っ取った」大名たち


 上 杉 氏 謙信の生涯でたどる、家臣が主家の姓を名乗る過程
 北 条 氏 風雲児の出自の謎と改姓に至るまでの苦闘
 細 川 氏 名門の傍流から有力大名へ――幽斎の乱世遊泳術


第3章 源氏・平氏で「権威付け」


 織 田 氏 「平氏末裔説」の真偽と一族内での権力闘争
 徳 川 氏 〝源〟家康が〝藤原〟家康と名乗った裏事情
 赤 松 氏 村上源氏末裔とされる「悪党」の新たな実像


 INTERMISSION 改姓・分家……多過ぎる「松平&徳川」家


第4章 謎多き「出自不明」の大名家


 豊 臣 氏 秀吉出生の謎と同時代の冷ややかな視線
 明 智 氏 父さえ明らかでない光秀と土岐明智氏との関係
 斎 藤 氏 道三による「国盗り」と闇深き骨肉の争い
 武 田 氏 信玄を生んだ甲斐の名門が織りなす複雑な家系


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