アメリカ合衆国対日政策文書集成第51期カーター大統領文書　米韓関係

石井　修監修

朴軍事独裁政権に対して、人権外交を展開し、米軍撤退の難題を突きつけるカーター政権の内実は？

定価: 385,000円（本体 350,000円）
刊行: 2023/05/10
ISBN: 9784760155149
判型: A4
ページ数: 2,498
ジャンル: 資料集・史料集・地図

内容・目次

内容

　「人権外国」のスローガンを高々と掲げて就任したカーター政権下の米韓関係は、「人権」と「在韓米軍撤退」の2つに終始したと言っても過言ではない。「人権」は韓国の内政への不当な介入と受け止められ、「在韓米軍撤退」は韓国や日本を不安に陥れた。米韓両国は緊張した同盟関係となった。
　金大中に死刑判決を出すなど、人権外交を標榜するカーター政権は神経を逆なでされ続けた。また、「在韓米軍撤退」を選挙公約として大統領になったカーターは、JCSをはじめ、軍部、CIAなどの諜報部門、国防省などの官僚機構、それに議会、閣内までもが賛同しないなか、強引に実現しようとして自縄自縛に陥った。
　“北”からの脅威が存在し、米国が対抗手段として“南”への軍事的コミットメントを約束している以上、韓国に対して人権面で思い切った強硬手段はとれない。安全保障上の問題と人道とのジレンマに悩まされた。
　今期収録文書からは政権内のそうしたなまなましい「ジレンマと限界」（ブレジンスキー）がわかる。
　そのほか朴大統領暗殺や大韓航空機事件、朴東宣事件（コリアゲイト）などの文書を収録した。

　★内容を紹介したパンフレットがこちらより閲覧できます。

アメリカ合衆国対日政策文書集成 第51期 カーター大統領文書 米韓関係

朴軍事独裁政権に対して、人権外交を展開し、米軍撤退の難題を突きつけるカーター政権の内実は？

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