柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

歌舞伎さんぽ

人気演目がすっきりわかる筋書きと華麗なイラスト、いまに残る名所旧跡・ゆかりの地の紹介……江戸を体感、歌舞伎ワンダー・ガイド

定価
2,200円(本体 2,000円)
刊行
2019/08/22
ISBN
9784760151011
判型
A5
ページ数
160

内容・目次

内容

歌舞伎人気演目の魅力を存分に伝える生き生きとした文章とファンタスティックなイラスト、いまに残るゆかりの地へのいざない……。
赤穂浪士、討入りの足跡をたどるもよし、お岩さんの無念に思いを馳せるもよし、ぶらり旅する日本の伝統芸能! 読んでから芝居に接すれば楽しさ倍増、舞台となった旧跡を訪ねて歴史を体感――観劇にも街歩きにも欠かせない、充実のガイドブック。


【著者紹介】
文・小田豊二(おだ・とよじ)
1945年、旧満州ハルビン生まれ。早稲田大学第一政経学部卒業。出版社、デザイン会社勤務を経て、故井上ひさし率いる劇団「こまつ座」創立に参加。機関誌「the座」元編集長。著書に『フォートンの国』(そしえて)、『聞く技術・書く技術』(PHP研究所)、『日曜日のハローワーク』(東京書籍)、『鉱山(ヤマ)のビックバンド』『初代「君が代」』(以上白水社)など。聞き書き作品に『勘九郎芝居ばなし』(朝日新聞社)、『のり平のパーッといきましょう』(小学館)、『どこかで誰かが見ていてくれる 日本一の斬られ役・福本清三』(集英社)など。


絵・タムラフキコ
長野県飯田市生まれ。京友禅工房、アニメーション背景会社などを経て、安西水丸氏にイラストレーションを師事。2006年より書籍・雑誌・広告などで活動を始める。書籍装画に『少年譜』(伊集院静、文藝春秋)、『自分なくしの旅』(みうらじゅん、幻冬舎)、『夏の果て』(岡康道、小学館)、『たんぽぽ団地』(重松清、新潮社)など、児童書の絵に『ともだちは、サティー!』(大塚篤子、小峰書店)、『夜間中学へようこそ』(山本悦子、岩崎書店)、『5分間だけの彼氏』(日本児童文学者協会編、偕成社)他多数ある。


目次

はじめに


第一章 歌舞伎の旅に出よう


名作の舞台 その一  与話情浮名横櫛《切られ与三》

名作の舞台 その二  仮名手本忠臣蔵 三段目 足利館殿中松の間刃傷の場

名作の舞台 その三  仮名手本忠臣蔵 戸塚山中の場 道行旅路の花婿

名作の舞台 その四  仮名手本忠臣蔵 四段目 扇ケ谷塩冶館切腹の場

名作の舞台 その五  仮名手本忠臣蔵 十一段目 師直館表門討入の場

名作の舞台 その六  青砥稿花紅彩画《白浪五人男》

名作の舞台 その七  東海道四谷怪談《四谷怪談》

名作の舞台 その八  助六由縁江戸桜《助六》

名作の舞台 その九  幡随長兵衛精進俎板《鈴ケ森》

名作の舞台 その十  其往昔恋江戸染《八百屋お七》

名作の舞台 その十一 一本刀土俵入

名作の舞台 その十二 暫

名作の舞台 その十三 春興鏡獅子《鏡獅子》

名作の舞台 その十四 三人吉三廓初買《三人吉三》

名作の舞台 その十五 梅雨小袖昔八丈《髪結新三》

名作の舞台 その十六 怪異談牡丹燈籠《牡丹燈籠》

名作の舞台 その十七 義経千本桜 四段目 道行初音旅

名作の舞台 その十八 伽羅先代萩《先代萩》 御殿の場


※各演目にそれぞれコラム「もっと知れば面白い!」「歌舞伎さんぽガイド」が付きます!


第二章 歌舞伎に見る江戸吉原の旅


吉原の歴史

歌舞伎の中の遊女たち

ときめく吉原への道

四つの吉原への道

揚巻の面影を求めて、吉原の「いま」を歩く


第三章 江戸~東京・歌舞伎ワンダーウォーク