消費増税の大罪 会計学者が明かす財源の代案
終わりなき増税論議にトドメを指す!
- 定価
- 1,980円(本体 1,800円)
- 刊行
- 2012/07/01
- ISBN
- 9784760141388
- 判型
- 四六判
- ページ数
- 272
- ジャンル
- 政治・経済・社会・教育・民族
内容・目次
内容
政治家、財務省、マスメディアがこぞって必要性を訴え、税と社会保障の一体改革を標榜する野田政権が審議入りを急ぐなか、国民新党が分裂し、小沢一郎が次期代表選出馬に意欲をみせるなど、消費税増税問題が今後の政局を左右するのは必至の情勢である。だが、はたして消費税増税はいま本当に必要なのか。本書は、消費税増税論にひそむまやかしを解き明かし、消費税に頼らずに社会保障財源を確保するための具体的な代案を提示する。消費税増税論が腑に落ちていないすべての人の必読書。
◎「財源=消費税増税」のまやかし!
→ 所得税、相続税、その他多く税はある
◎「社会保障財源=消費税」の危険!
→ 今後社会保障費が増えれば徐々に税率がアップしていくはず
◎消費税の本当の欠陥は、転嫁の虚構性にあり!
→ 価格転嫁できない中小企業は疲弊している
◎特別会計剰余金の活用を!
→ 数兆円規模で留保されている国債整理特別会計余剰金にメスを
◎17,18世紀の啓蒙思想家が遺した租税思想・消費税論に光をあてる
→ 彼らは生活必需品への消費税を断罪し、累進税を推奨していた!
目次
序 章 消費税の神話と現実第1章 財源として狙われた消費税――その意味と仕組み
第2章 家計を圧迫する消費税――その負担の逆進性
第3章 なおざりの逆進性対策――給付付き税額控除のごまかし
第4章 消費税を転嫁できない不条理――事業者における逆進性
第5章 真の社会保障を求めて――税制改革の基本理念
第6章 消費税増税か、所得税増税か――究極の選択肢
第7章 所得税改革の構想――消費税に代わる税源
第8章 特別会計剰余金の活用――「埋蔵金」のからくり
第9章 啓蒙思想家の租税思想と消費税論
むすび 税の大義を考える――民富みてこそ国も富む