柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

女と独裁者 愛欲と権力の世界史

「女性は男性原理の被害者」という歴史の通念がくつがえる!

定価
3,080円(本体 2,800円)
刊行
2012/04/01
ISBN
9784760141159
判型
四六判
ページ数
406
ジャンル
歴史・地理

内容・目次

内容

権力者に惹かれる一部の女性だけが独裁者を愛したのではなく、一般の女性たちも彼らを支持し、熱烈に恋焦がれていた。独裁者の誕生は男たちに責任があり、聖女のような存在である女たちは犠牲者、という一般的な見方では捉えきれない生き生きとした史実を爽快に描く。


目次

プロローグ 独裁者が受け取ったラブレター ヒトラーの場合

 ムッソリーニの場合


第一章 ベニート・ムッソリーニ――ドゥーチェの甘い生活

 抗いがたい革命家

 ファシズムの誕生

 妻と愛人

 海辺の娘

 二人の関係に訪れた黄昏


第二章 レーニン――赤いトリオ

 ニシンのナージャ

 もうひとつのトロイカ

 クレムリンのご婦人方の駆け引き


第三章 アドルフ・ヒトラー――欲望という名の総統

 感情教育

 自殺を図った女たち

 エーファ、アドルフを待ちながら

 ファーストレディー、マグダ


第四章 スターリン――恋と栄光とダーチャ

 カトの死

 グルジアのプレイボーイ

 悲劇で終わった再婚

 ヤルタの無名女


第五章 毛沢東――虎視眈々と漁る男

 頭失いしおみな――楊開慧

 帝王の行軍――賀子珍

 恋多き青りんご――江青


第六章 エレナ・チャウシェスク――奢侈、静けさ、秘密警察

 旅路の果ての注射

 蓮っ葉な女闘士の来歴

 聖女エレナの虚飾

 舞い上がる白い鳩


訳者あとがき 独裁者の陰に女あり


引用参照文献