子どもたちは象をどう量ったのか? 寺子屋の楽しい勉強法
“読み・書き・そろばん”だけでない、寺子屋の学習が体験できる
- 定価
- 1,650円(本体 1,500円)
- 刊行
- 2008/02/01
- ISBN
- 9784760133048
- 判型
- A5
- ページ数
- 204
- ジャンル
- 古文書・くずし字
内容・目次
内容
寺子屋で使われていた教科書をもとに、現代の国語・算数・理科・社会にあたる4科目と、当時の道徳教育をここに再現。江戸庶民の知識の身につけ方がよくわかる手習い入門書。
目次
■ はじめに
■ 一時間目 国語
自分の名前を書いてみよう 漢数字は筆づかいの基本 文机を好きに並べて 江戸時代は行書がいっぱい 文字はパズルで楽勝だ 月の名前あれこれ 女性ならではの手紙 女の子のあこがれ 寺子屋の守り神「菅原道真」 身近な偉人「空海」 とんちの「一休」 何ぞ何ぞ・なぞなぞ 四季の歌を詠じてみよう 草も人気も枯れて 源平のおはなし 義経からの手紙 空を飛んだり、海に潜ったり 後ろ向きな人、前向きな人 七夕に願いを込めて お正月は正しく過ごそう
■ 二時間目 算数
大きな数、小さな数 大事な大字 長さを測る――いろんな物差し 容積を測る――これは便利「俵杉算」 重さを量る――お金も重さ? 鶴と亀じゃなかった鶴亀算 お鍋の中の中の中の――入れ子算 何人で何反盗んだか 馬に乗る人、歩く人 出会いの時、追いつく時 爆発的に増えてビックリ――ねずみ算 移して戻してまた移して――油分け 小町算で99を作ろう 股の間から高さを測ろう 糸をくわえて距離を測ろう――町見術 転がして測ろう 九九を九九と呼ぶわけ 8つの割り算 花びらか、葉っぱか 継子、危機一髪
■ 三時間目 理科
墨をつけたり、落としたり よみがえる和紙 いい虫、わるい虫 籠の中の小さな自然 シン・シン・シン 天秤で量ろう 象はどう量る? 自分の体積を測ろう 竹で物差し テコのパワーで百人力 人体は謎だらけ 夏の毒気対策 冬の寒さ対策 雨はなぜ降る? 雷って何だ? 太陽にカラス、月にウサギ 地球は球体だ! 動物のリレーだった時間と方角 伸び縮みする時刻 レンズの向こうに何が見える?
■ 四時間目 社会
いちばん身近な社会 日本はじめて物語 戦国時代のヒーロー アンチ・ヒーロー 武士は生き方のお手本 米づくりから物づくりへ 匠の技で家づくり 足で稼ぐビジネス 分けてもらった神様 お寺でコミュニケーション いちばん怖い裁判官 蔵屋敷の活気 堂島の米市 塩の来た道 水害を防ごう 火事と喧嘩は江戸の華 国の境だから「両国」 旅が安全になった時代 三国から万国へ 海の向こうの国ぐに
■ 五時間目 総合学習
元気に挨拶しよう 悪さをすれば叱られます 鬼が追いかけてくる あってはならない親不孝 何より質素がいちばん
図版に書かれたくずし字の解読文
■ あとがき
国語こぼればなし 魚という字の大群
算数こぼればなし 計算が告げる吉凶
理科こぼればなし 寺子屋に行きたくなる薬
社会こぼればなし 将軍様ってどんな顔?
総合こぼればなし 生き物とともに生きる