柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

神々の物語 心の成長を導く教え

神話には心を癒す秘密の教えが隠されています

定価
3,960円(本体 3,600円)
刊行
2007/12/01
ISBN
9784760131952
判型
A5
ページ数
392

内容・目次

内容

世界中にある神話は、人が生きていくうえで必ず出会う親と子の対立、大事な人との別離に伴う苦難といった心の問題に対して、癒す手がかりを与えてくれる。苦悩から救われる方法を名画48点とともにひもとく。


目次

この本の読み方/はじめに

Part 1 人生の始まり

第一章 親と子

     テティスとアキレウス──大きすぎる希望

     ヘラとヘパイストス──醜いあひるの子

     オリオンとオイノピオン──娘を独占する父親

     テセウスとヒッポリュトス──父と息子の対立

     オシリスとイシスとホルス──神の子は永遠の希望をもたらす

     ポイアの物語──過去を清算した祖父と孫

第二章 兄弟、姉妹

     カインとアベル──どちらが父親に愛されたのか

     アレスとヘパイストス──どちらが愛を勝ち取るのか

     ロムルスとレムス──どちらが優れているのか

     アンティゴネ──生涯にわたる忠誠

第三章 血筋

     風の子どもたち──謙遜なき知性

     テーバイ王家──神々の怒りを買う

     アトレウス家──贖われた一族の呪い


Part 2 独り立ち

第一章 家から出る

     アダムとイヴ──楽園を離れる

     ブッダの出家──人生の選択

     エヴラウクの息子ペレドゥル──母と別れる勇気

第二章 自立への闘い

     ジークフリート──惰性との闘い

     知られざる美青年──自己を発見する

     ギルガメシュと永遠の生命──死を受け入れる

第三章 人生の意味

     ヴァイナモイネンと魔法の道具──理想との妥協

     パーシヴァルと聖杯──しかるべき問いか

     ペルセウス──奉仕に見る人生の意義


Part 3 恋愛

第一章 情熱と拒絶

     エコーとナルキッソス──自己愛の悲劇

     キュベレとアッティス──独占欲の危険

     サムソンとデリラ──誘惑に屈する

     マーリンの魔法──魔法にかかった魔法使い

第二章 三角関係

     ゼウスとヘラの結婚──誓約と自由

     アーサー王とグウィネヴィア妃──苦悩による贖い

第三章 結婚

     ゲルドとフレイ──求愛の意義

     ニミュエの変容──思いやりが愛を解き放つ

     アルケスティスとアドメトス──他者に捧げる愛情

     オデュッセウスとペネロペ──あらゆる困難を乗り越えて信じあう二人


Part 4 地位と権力

第一章 天職

     ルー──あきらめずに挑戦する

     二人の兄弟の神話──成功への試練

     パエトーンと太陽の戦車──若気の至り

第二章 強欲さと野望

     アラクネ──謙遜なき才能

     ポリュクラテスの指輪──神の前での傲慢

     ミダス王──幸福は金で買えない

     アンドヴァリの堕落──権力は愛情の穴埋めにはならない

第三章 責任

     ミノス王と白い牡牛──誠意ある権力の行使

     アーサー王と平時の軍隊──新たな目標

     ソロモンの裁き──責務には英知を要する


Part 5 人生の通過儀礼

第一章 別離、死別、苦悩

     ヨブの試み──苦悩の謎

     オルフェウスとエウリュディケ──悲しみに向き合う

     ケイロンとケンタウロス──不公平な人生

第二章 霊性の探求

     ファウスト博士の運命──悪によって善を理解する

     ブッダの悟り──輪廻転生

     パーシヴァル──聖杯の探求

第三章 最後の旅

     マウイと死の女神──死の必然性

     エルの物語──死は人生の始まり

     インドラと蟻の行列──終わりなき人生という名の芝居


図版出典/索引