柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

子どもはどのように絵本を読むのか

これまでにない新しいタイプの絵本論

定価
3,850円(本体 3,500円)
刊行
2002/11/01
ISBN
4760122664
判型
四六判
ページ数
384

内容・目次

内容

本書(Talking Pictures 1996)は、バーニンガム、アールバーグ夫妻、アンソニー ・ブラウン、ブリッグズ、センダックなどポストモダンの絵本を、子どもたちと一緒 に読みながら考えていく、新しいタイプの絵本論です。絵本作家、批評家、教師、歴 史家、理論家、そして子どもたち自身が、絵本についてさまざまな〈声〉で語ってい る貴重な記録。


目次

日本の読者の皆様へ現代絵本と子ども読者(谷本誠剛)

第1章 絵本はなぜ多様で自由な形態をしているのか――絵本の歴史を振り返る新しい見方

 ■デイヴィッド・ルイス 谷本誠剛訳

第2章 トンネルのなかで絵本とポストモダン

 ■モラグ・スタイルズ 谷本誠剛訳

第3章 いたずらかごほうびか、絵本と喜劇の形式

 ■バーバラ・ジョーダン 藤本朝巳訳

第4章芸術家の目で絵本を読みとる

 ■ヘレン・ゴメズ=レイノ 藤本朝巳訳

第5章 絵のなかへ

 ■シャーリー・ヒューズ 灰島かり訳

第6章『おじいちゃん」を想像のまんなかする

 ――読むことへの旅、ジョン・バーニンガムとともに

 ■ヴィクターーワトソン 灰島かり訳

第7章 絵本の「スパイ」になる

 ――『もものき なしのき プラムのき』の間テクスト性をスパイすると

 ■ヘレン・ブロムリー 夏目康子訳

第8章 家族の声色をまねる――セイディの場合

 ■ヴィクター・ワトソン 田中美保子訳

第9章 『ビーノ」を読む――コミックに夢中になる子ども

 ■マイケル・ローゼン 笹田裕子訳

第10章 バイリンガル読者の出現――英語が第2言語の子どもは絵本をどう読むか

 ■ヘレン・ブロムリー 夏目康子訳

第11章 絵を読みとること・言葉を読みとること――アンの苦悩

 ■ヴィクター・ワトソン 田中美保子訳

第12章 色のないのは1ぺニー、色つきのは2ペンス――絵本の絵と文の関係

 ■ヘレン・アーノルド 笹田裕子訳

原註

あとがきにかえて

図版出典一覧

索引