久世光彦の世界 昭和の幻景
久世ワールドのエッセンスを詰め込んだ決定版! 没後1周年追悼出版
- 定価
- 2,420円(本体 2,200円)
- 刊行
- 2007/03/01
- ISBN
- 9784760130849
- 判型
- A5
- ページ数
- 426
- ジャンル
- 文学・エッセイ・ノンフィクション
内容・目次
内容
TBSのドラマ黄金期を演出し、独自の美学を貫き文壇でも活躍した久世光彦。2006年3月に急逝した昭和の巨匠を追悼するアンソロジー。単行本未収録の対談・エッセー、秀逸な久世光彦論、秘蔵写真であらためてその魅力に迫る。~~【本書を推薦します】~私は久世さんの書く小説や随筆の隠れファンであった――瀬戸内寂聴~~君と語るその日は、どんなにか楽しみにちがいない――森繁久彌~~この本の中に、きっと私の思う「理想の人」が見えてくると思います――森光子
目次
久世光彦アルバム 1935-2006~~《最晩年の作品》~正座~~《追悼文》~阿久悠「同世代の感慨」~伊集院静「久世さんが愛された理由」~大山勝美「久世光彦さんを悼む」「首振りクーちゃん」~川上弘美「薔薇の色は」「久世光彦氏を悼む」「久世さんを悼む」~黒柳徹子「彼の青空」~小林亜星「久世光彦さんを悼む」~さだまさし「クリビツテンギョウ…」~瀬戸内寂聴「渡しそびれた冥土の土産」~松尾羊一「さよなら久世美学」「『昭和』への鎮魂」~宗田安正「昭和を愛した男――久世光彦』~宮田毬栄「頑迷に美学をつらぬく」~松山巌「一体どこに隠れているのだろう」~鴨下信一「久世光彦という『テレビ世代』」~新聞に掲載されたコラム~~《久世光彦論――〈文庫〉解説集成》~川本三郎「解説」(昭和幻燈館)~黒柳徹子「解説」(触れもせで)~井上ひさし「某作家による、ある創作講座における一回目の講義録」(一九三四年冬――乱歩)~辻邦生「時を超えた視線」(蝶とヒットラー)~松山巌「或る一人の衛兵の話」(花迷宮)~小林亜星「マイ・ラスト・ソング 私の場合」(マイ・ラスト・ソング)~荒川洋治「解説」(早く昔になればいい)~清岡卓行「解説」(聖なる春)~桶谷秀昭「解説」(陛下)~川上弘美「勁いあかるさ」(謎の母)~皆川博子「解説という名のひそかなお便り」(逃げ水半次無用帖)~中野翠「解説」(みんな夢の中)~池内紀「イルミネーションとヴェロナァル」(蕭々館日録)~阿久悠「愛とジェラシーの同世代」(時を呼ぶ声)~日和聡子「桃の世界」(桃)~鴻巣友季子「リキュール・ボンボンの誘惑」(美の死)~筒井ともみ「可愛い久世さんがいる」(むかし卓袱台があったころ)~~《対談・インタビュー》~~◎対談~山本夏彦「閑談 昭和十年前後」~松本健一「太宰の永遠性」~桶谷秀昭「昭和の精神、昭和の空白」~向田和子・加藤治子「向田邦子とそれぞれの昭和。」~佐々木幹郎「中原中也をめぐって」~瀬戸内寂聴「生きることは、書くことだった」~川村湊「『異端文学』の色気・妖しさ・その魅力」~鹿島茂「本と映画が青春だった」~齋藤愼爾「詩歌の潮流」~阿久悠「昭和の絵師 上村一夫の世界」~~◎インタビュー~石村博子「これが私の『ドラマ』道。」~筒井清忠「西條八十は歌謡曲においては天才じゃないかと思うね」~~《久世光彦作品集》~真青な夏――小沼丹~あんたとあたいのブルース――港が見える丘~朧絵師の死――上村一夫~螢火の館――弥生美術館~鵼のごとく――昭和風雲録~夾竹桃の花咲けば~二足の草鞋の半端さが好ましいバランス~なんたって、「猫」~アンドロギュノスの末裔――寺山修司~モダン。――まぼろしの家。~眩しい少年たち~人に教えたくない一冊~私立向田図書館~ラストシーン~向田邦子熱~詩人のいた店~明治の光――荷風の地獄、谷崎の極楽~死の順番~~《久世光彦詞華集――久世さんの愛した作品》~~◎小説~小沼丹「村のエトランジエ」~向田邦子「かわうそ」~内田百けん「サラサーテの盤」~川端康成「雪」~太宰治「満願」~江戸川乱歩「押絵と旅する男」~野溝七生子「往来」~松井邦雄「悪夢のオルゴール(抄)」~渡辺温「可哀想な姉」~~◎詩~大木惇夫「戦友別盃の歌」~北原白秋「秋の日」「紺屋おろく」~中原中也「朝の歌」「雪の宵」~西條八十「空の羊」「蝶」~三好達治「乳母車」「少年」~佐藤春夫「少年の日」「海辺の恋」「秋刀魚の歌」~伊東静雄「八月の石にすがりて」「水中花」~久保田万太郎「湯豆腐」~~◎劇画~上村一夫「鶏頭の花」~~久世光彦略年譜/久世光彦著作目録/執筆者一覧/編集余滴