柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

戦乱と政変の室町時代

兄弟の対立、朝廷内の騒乱、大名家一族の権力争い……「観応の擾乱」から「明応の政変」まで、12の争いで読み解く室町の実相!

定価
2,200円(本体 2,000円)
刊行
2021/03/24
ISBN
9784760153077
判型
四六判
ページ数
276
ジャンル
歴史・地理

内容・目次

内容

戦国時代や江戸時代に比べて、広く一般に理解されているとはいえない室町時代。しかし、実際には、将軍家、天皇家、各地守護一族が複雑に絡み合うさまざまなドラマが渦巻いており、歴史のダイナミズムに満ちた時代だった。本書では、足利幕府体制の確立期から崩壊に至るまでの過程を、「観応の擾乱」から「明応の政変」に至る12の争いで読み解いてゆく。点としての数々の戦乱が線として結びつくことで見えてくる、室町の見取り図!


編者紹介


渡邊大門(わたなべ・だいもん)
1967年神奈川県生まれ。佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、株式会社歴史と文化の研究所代表取締役。主な著書に、『戦国誕生中世日本が終焉するとき』(講談社現代新書、2011年)、『戦国の交渉人外交僧・安国寺恵瓊の知られざる生涯』(洋泉社歴史新書、2011年)、『逃げる公家、媚びる公家――戦国時代の貧しい貴族たち』(柏書房、2011年)、『戦国の貧乏天皇 』(柏書房、2012年) 、『戦国大名の戦さ事情』(2020年、柏書房)、『関ヶ原合戦は「作り話」だったのか? 一次史料が語る天下分け目の真実』(PHP新書、2019年)、『明智光秀と本能寺の変』(ちくま新書、2019年)、『光秀と信長 本能寺の変に黒幕はいたのか』(草思社文庫、2019年)、『ここまでわかった! 本当の信長 知れば知るほどおもしろい50の謎』(知恵の森文庫、2020年)、『清須会議 秀吉天下取りのスイッチはいつ入ったのか?』(朝日新書、2020年)。編著書に、『考証 明智光秀』(東京堂出版、2020年)、『虚像の織田信長 覆された九つの定説』(柏書房、2020年)など多数。


目次

はじめに第1章「観応の擾乱」 その後の幕府混乱の萌芽、室町草創期の〝兄弟の争い〟  秦野裕介

第2章「明徳の乱」 専制政治を展開した足利義満による有力守護追討戦  市川裕士

第3章「応永の乱」 「反乱」か「世直し」か?――大内義弘、幕府軍との戦い  浅野友輔

第4章「上杉禅秀の乱」 いくつもの争乱の〝火種〟となった鎌倉公方と関東管領の争い  千葉篤士

第5章「永享の乱」 関東をさらなる混沌に陥れた室町将軍と鎌倉公方の全面戦争  中根正人

第6章「結城合戦」 「永享の乱」で敗れた鎌倉公方の遺児たちによる〝復讐戦〟  前川辰徳

第7章「嘉吉の乱」 〝万人恐怖〟への反動、幕府権威失墜の端緒となった将軍暗殺劇  渡邊大門

第8章「禁闕の変」 後花園天皇襲撃事件に見る、皇統をめぐる複雑な争いの真相  秦野裕介

第9章「享徳の乱」 開かれた戦国期への扉――関東を分断した「三十年戦争」  谷口雄太

第10章「長禄の変」 赤松氏再興の悲願と細川氏の山名氏牽制策が交錯した陰謀  渡邊大門

第11章「応仁・文明の乱」 全国を二分し、戦国時代の到来を招いた混沌たる大戦乱  浜口誠至

第12章「明応の政変」 〝将軍が二人?〟――細川政元による新将軍擁立のクーデター  古野 貢

おわりに