柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

世界のカエル大図鑑

絶滅危惧の希少種を含む、色も形も生態もさまざまなカエルたちを実物大でリアルに紹介。図鑑最大規模を誇る全600種収録!

定価
11,000円(本体 10,000円)
刊行
2020/09/10
ISBN
9784760152353
判型
A4変
ページ数
656
ジャンル
自然科学・建築

内容・目次

内容

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皮膚から分泌するたった1グラムの毒素が10万人を死に至らしめるキイロフキヤガエル、毎年冬に凍りついて寒い季節をすごし、春になると息を吹き返すアメリカアカガエル、体重3キロを超える巨漢ゴライアスガエルなど、さまざまな色・形・大きさ・生態をもつ世界中のカエルと出会える図鑑。それぞれの種が地球規模で進む環境破壊にどう適応しているかにも着目し、最新の生息情報を提供する。図鑑史上最大規模となる全600種を収録し、すべての種を実物大カラー写真でリアルに紹介した、カエル好き垂涎の一冊。


★本書のパンフレットはこちらよりご確認いただけます


【著者】
ティム・ハリデイ Tim Halliday
1945年生まれ。世界有数の両生類の権威。イギリスのオープン大学で生物学の教授を務め2009年に退職。IUCNでも1993年から2006年まで両生類個体群減少対策本部の国際部長に就任した。爬虫両生類学を専門として30年、過去には絶滅危惧種のマヨルカサンバガエルの保全を目的とした飼育個体の繁殖プロジェクトにも参加し、大きな成果を上げている。一般向けの著作も多く、『Vanishing Birds(消えゆく鳥たち)』(1978年)、『Sexual Strategy(性的戦略)』(1980年)、『爬虫類と両生類の写真図鑑』(日本ヴォーグ社、2001年)などがある。クレイグ・アドラーと共同編集し、第2版まで出ている『Encyclopedia of Amphibians and Reptiles(爬虫・両生類百科事典)』(2002年)は非常に評価が高い。両生類の繁殖行動、生殖生物学、保全に関する学術論文も80を超える。2019年没。


【日本語版監修者】
吉川夏彦 よしかわ・なつひこ
1982年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。慶應義塾大学生物学教室助教、国立科学博物館動物研究部協力研究員。専門は両生類の系統分類学(とくにサンショウウオ類)、生物地理学。著書に『見つけて検索! 日本のカエルフィールドガイド』(共著、文一総合出版、2020年)など。
島田知彦 しまだ・ともひこ
1979年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。愛知教育大学理科教育講座准教授。専門はボルネオ島をはじめとする東南アジアの両生類の系統分類学、愛知県の両生類の自然史学的研究。
江頭幸士郎 えとう・こうしろう
1987年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。北九州市立いのちのたび博物館両生爬虫類担当学芸員。専門は両生類の系統分類学。


【訳者】
倉橋俊介 くらはし・しゅんすけ
1982年生まれ。国際基督教大学教養学部人文科学科中退。訳書に『世界の山岳大百科』(共訳、山と渓谷社、2013年)など。
坂東智子 ばんどう・ともこ
1955年生まれ。上智大学文学部英文学科卒業。『脳が冴える最高の習慣術 3週間で「集中力」「記憶力」を取り戻す』(大和書房、2017年)など。
日野栄仁 ひの・えいじ
1989年生まれ。早稲田大学文学研究科日本語日本文学コース近代修士課程修了。訳書に『爆発する歯、鼻から尿――奇妙でぞっとする医療の実話集』(柏書房、2019年)など。
世波貴子 よなみ・たかこ
1962年生まれ。広島大学大学院理学研究科動物学専攻博士課程前期修了。訳書に『世界で一番美しい植物のミクロ図鑑』(エクスナレッジ、2019年)など。


目次

はじめにカエルとは何か

複雑な生活環

カエルの歌の世界

カエルと人

個体数の減少

両生類の病気

分布と分類

なぜカエルの種類は増え続けるのか


世界のカエル大図鑑


巻末資料

用語集

参考資料

命名法に関する注記

和名索引

学名索引

科名索引

謝辞