柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

新井素子SF&ファンタジーコレクション1 いつか猫になる日まで グリーン・レクイエム

17歳で衝撃的デビュー、新しい文体と感性でSF・ファンタジーの歴史を塗り替えた初期代表作を集成。待望のシリーズ刊行開始!

定価
2,970円(本体 2,700円)
刊行
2019/07/24
ISBN
9784760151561
判型
四六判
ページ数
456

内容・目次

内容

異星人たちの宇宙戦争に巻き込まれた若き男女六人の痛快な活躍を描く『いつか猫になる日まで』、緑色の髪の少女の重大な秘密と恋を描く、第12回星雲賞日本短編部門受賞作『グリーン・レクイエム』とその続編『緑幻想』の三作品を収録。付録として単行本・文庫本など刊行の度に書かれた「著者あとがき」をすべて収録、新井素子の軌跡をたどることのできる資料としても貴重なシリーズ、刊行開始(全三巻)。


【著者紹介】
新井素子(あらい・もとこ)
1960年東京都生まれ。立教大学文学部ドイツ文学科卒業。都立高校二年在学中の77年、「あたしの中の……」が、星新一氏の絶賛を浴び、第一回奇想天外SF新人賞佳作に入選、作家デビュー。その新鮮な文体は当時の文芸界に衝撃を与え、後進の作家たちに多大な影響を与えた。81年「グリーン・レクイエム」、82年「ネプチューン」で二年連続の星雲賞日本短篇部門を受賞。99年『チグリスとユーフラテス』で日本SF大賞を受賞。『星へ行く船』『おしまいの日』『ハッピー・バースデイ』『イン・ザ・ヘブン』『未来へ……』『この橋をわたって』などの小説の他、エッセイ集も多数あり、近年は囲碁エッセイ『素子の碁 サルスベリがとまらない』が話題に。作家生活四十年を超えて今なお、旺盛な執筆活動で読者からの絶大な支持を受け続けている。


【編者紹介】
日下三蔵(くさか・さんぞう)
SF・ミステリ評論家、アンソロジストとして精力的に活動。小松左京作品、連城三紀彦作品などのアンソロジーの他、『海野十三コレクション』(創元推理文庫)、今日泊亜蘭『最終戦争/空族館』(ちくま文庫)、『筒井康隆コレクション』(出版芸術社)、『皆川博子コレクション』(出版芸術社)『ミステリ珍本全集』(戎光祥出版)『横田順彌明治小説コレクション』『横溝正史ミステリ短篇コレクション』『由利・三津木探偵小説集成』(柏書房)など一連の「隠れた名作」の発掘で高い評価を得ている。


目次

いつか猫になる日までグリーン・レクイエム

緑幻想 グリーン・レクイエムⅡ


付録 既刊全あとがき

編者解説 日下三蔵