柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

アメリカの恩寵 宗教は社会をいかに分かち、結びつけるのか

ソーシャル・キャピタルの橋渡しが、コミュニティの分裂を回避させている…米国政治学会の最優秀図書に選出された話題作、刊行!

定価
8,580円(本体 7,800円)
刊行
2019/02/07
ISBN
9784760150755
判型
A5
ページ数
674

内容・目次

内容

宗教的な分極化が進むアメリカで、宗教的な多様性が維持されているのはなぜか。その答えを導くカギは、宗教宗派を超えたソーシャル・キャピタルの網の目にあった――膨大な調査データを駆使して実証的に描き出した、コミュニティ論の金字塔!


 


《著者紹介》


ロバート・D・パットナム(Robert D. Putnam)


1941年生まれ。ハーバード大学教授。ハーバード大学ケネディ行政大学院学長、米国政治学会会長等を歴任。著書に『孤独なボウリング』(柏書房)のほか、『われらの子ども』(創元社)、『哲学する民主主義』(NTT出版)、編著に『流動化する民主主義』(ミネルヴァ書房)など。本書でウッドロウ・ウィルソン基金賞、一連の研究でヨハン・スクデ政治学賞および米国人文科学メダルを受賞。


デヴィッド・E・キャンベル(David E. Campbell)


1971年生まれ。ノートルダム大学教授。選挙行動や教育、宗教に関する著書多数。


 


《訳者紹介》


柴内康文(しばない・やすふみ)


1970年千葉市生まれ。1994年東京大学文学部卒業、1999年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得。同志社大学社会学部准教授を経て、現在東京経済大学教授。専門はメディア論、コミュニケーション論。著書に『デジタル情報社会の未来(岩波講座現代第9巻)』(岩波書店、2016年、共著)、『ソフト・パワーのメディア文化政策』(新曜社、2012年、共編著)、翻訳書に『孤独なボウリング』(柏書房、2006年)、『われらの子ども』(創元社、2017年)などがある。


★本書の内容がよくわかる、訳者のブログはこちら


目次

第1章 アメリカにおける宗教的分極化と多様性

第2章 挿話――古きものと新しきもの

第3章 アメリカの宗教性――歴史的背景

第4章 アメリカの宗教性――激震と二つの余震

第5章 切り替え・整合・混合

第6章 宗教におけるイノベーション

第7章 挿話――エスニシティ、ジェンダーと宗教

第8章 女性革命、不平等の増大と宗教

第9章 多様性、エスニシティと宗教

第10章 挿話――いかに宗教と政治が結びつくのか

第11章 アメリカ政治における宗教

第12章 エコー・チェンバー――会衆内部での政治

第13章 宗教とよき隣人性

第14章 分断された家?

第15章 アメリカの恩寵――寛容な国家がいかにその宗教的分断を橋渡しするか


エピローグ

謝辞

補遺1 信仰重要性調査

補遺2 データ分析

訳者あとがき/原注/索引