柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

哲学原論/自然法および国家法の原理

近代政治思想を基礎付けた哲学者ホッブズの名著 待望の日本語訳による初刊行!

定価
22,000円(本体 20,000円)
刊行
2012/05/01
ISBN
9784760140701
判型
A5
ページ数
1,708

内容・目次

内容

ホッブズといえば『リヴァイアサン』、これが通説となって久しいが、ホッブズ思想の全体像を知るためには彼の哲学的主著にあたらなくてはならない。
ホッブズは『哲学原論』において、社会契約という近代政治思想の基本概念のベースとなる、物体論・人間論を展開した。社会科学・法哲学などを学ぶ人々にとっては、学問の基礎となった哲学的概念を知る上では欠かすことのできない古典文献だといえる。


本訳書は、『哲学原論』3部作、すなわち第1巻「物体論」第2巻「人間論」第3巻「市民論」を1冊に集成したものである。これに『法の原理』を付録としている。ホッブズが、3部作を一連のElements of Philosophyであると、たびたび明示しているのに従ったためであるし、ホッブズとしては最初の体系的著書であり、その後の主著『哲学原論』の起点を示すものであるという理由で『法の原理』を付録とした。


【本書の原典】
(1)物体論 Elements of Philosophy, the First Section,    
    Concerning Body, with Six Lessons to the Professors  
    of Mathematics(London,1656).
(2)人間論 Elementorum Philosophiae Sectio Secunda De    
    Homine(London,1658).
(3)市民論 Elementorum Philosophiae Sectio Terita De Cive  
    (Amsterdam,1647).
(4)自然法および国家法の原理 Humane Nature: Or, The Fundamental Elements of Policie(Oxford and London,1650) De Corpore Politico,  
    Or, The Elements of Law(London,1650).


目次

訳者序文

凡例


哲学原論第一巻 物体論

哲学原論第二巻 人間論

哲学原論第三巻 市民論

自然法および国家法の原理


資料Ⅰ 書簡

資料Ⅱ 諸著作比較表

資料Ⅲ トマス・ホッブズ略年譜


訳者注解

訳者解説

哲学原論/自然法および国家法の原理 全目次

参考文献

人名索引

事項索引