柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

季刊 東北学 [第2期・第25号(2010年秋)] 特集:宮崎駿の世界

この時代には希有なる「国民作家」の秘密に迫る

定価
2,096円(本体 1,905円)
刊行
2010/11/01
ISBN
9784760138937
判型
A5
ページ数
204

内容・目次

内容

宮崎アニメ作品の魅力を論じることは、容易ではない。それは不思議な奥深さと広がりがあって、群盲象を撫でるが如く、届きそうで届かないもどかしさに見舞われる。だからこそ、宮崎アニメは圧倒的におもしろく、魅力的なのである。


目次

論考・もう一つの「えびす」の物語『崖の上のポニョ』論「幸」とは何かを問う視点 村瀬学

・『耳をすませば』と「リア充」 田中秀臣

・宮崎駿、六十年目の邂逅~『借り暮らしのアリエッティ』の仕事から 切通理作

・宮崎アニメと「アニミズム」 正木晃

・「トトロの森」「ポニョの崖」から「Aさんの庭」へ 私の心に芽生えた「象徴」界から「現実」界への小さな揺らぎ 小山昌宏

・歩行への夢想『崖の上のポニョ』と『門』『リトル・マーメイド』 米村みゆき

・もののけ姫と歴史学 入間田宣夫

・宮崎駿の縄紋幻想 照葉樹林文化としての縄紋文化 安斎正人


連載

・安渓貴子・安渓遊地「島からのことづて」

・野本寛一「民俗学の眼」

・稲垣尚友「東シナ海の古層」

・木村 文「アジアの風の中で」

・金 利恵「あの頃のこと」

・高光敏「済州島の民俗」

・李恵燕「モノからみる韓国」

・東北文化研究センター編「絵はがきに見る東北・日本・アジア」

・内藤正敏「写真曼陀羅」