柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

制度化される新聞記者 その学歴・採用・資格

いつから新聞記者は高学歴の人気職業となったのか?

定価
3,080円(本体 2,800円)
刊行
2006/07/01
ISBN
4760129642
判型
A5
ページ数
184

内容・目次

内容

新聞記者の高学歴化、試験採用制、自社養成の制度化は1920年代に完成し、戦後へと引き継がれた。出身地、出身校、給料など様々なデータからその特色を明らかにした初の研究。


目次

はじめに~ 「大記者」へのノスタルジア~ 懐かしさのない一九二〇年代~ メディア業界へのあこがれ~~第1章 自由放任の時代~ 政論記者~ 探訪者~ 新聞記者の地位~ 試験制度のはじまり~ 学士からみた新聞記者~~第2章 職業的確立を目指して~ 新聞記者の養成~ 新聞学科創設~ アメリカ新聞学~ 資格より経験~ 新聞記者の福祉~~第3章 新聞記者の学歴~ 企業化する新聞~ 『日本新聞年鑑』所収「名鑑」~ 新聞社の学歴構成~ 地域移動と高等教育機関~ 官公立か私立か~ 早稲田の優位~~第4章 学士の苦悩と救いの新聞記者~ 知的職業として~ 初任給にみる経済的地位~ 求人数と志願者数~ 高等教育の拡大と不況~ あこがれの論理~~第5章 採用制度の確立~ 入社試験の導入~ 試験で測る記者の能力~ 新聞記者の適性検査~ 本当に学士は有能なのか~ 自社養成~~第6章 記者教育とメディア研究~ 民間新聞学校~ 高等教育の改革~ メディアへの関心~ 小野秀雄の煩悶~ 東京帝国大学新聞研究室~~第7章 新聞記者の資格化~ 新聞士~ 統制の装置~ 警保委員会~ 帝国議会~ 世界的趨勢~~第8章 制度の安定と戦時の動員~ 激増する志願者~ 採用形態の硬直化~ 再起する民間新聞学校~ 大学側の期待~ メディア研究の確立~ 戦時下への動員~ 洗練された計画~ 日本新聞会記者規程~~おわりに~~あとがき~~事項索引~人名索引