柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

アメリカ合衆国 対日政策文書集成 第Ⅲ期 (全9巻) 日本の国内事情

定価
231,000円(本体 210,000円)
刊行
1997/05/01
ISBN
4760114459
判型
ページ数
3,392

内容・目次

内容

本シリーズは、日本の中立化への動きも見られた1950年代半ばの鳩山政権の誕生から岸政権下の激動の安保改定を経て、所得倍増計画を打ち出した60年の池田内閣成立にいたる戦後政治の一大転換期となった時期を対象とし、米国国立公文書館に所蔵されている膨大な対日関係文書を編集したものである。日本外交の分水嶺にあたる50年代後半の日米関係の全貌が明らかになり、戦後政治・外交・経済・社会・文化など各分野の日米関係研究者必須の資料集といえよう。適切な解題と文書発行日付、文書番号、文書種類、発信元人名・機関名、発信先人名・機関名、会議参加者、内容を記した総目次のほかに、文書発行日付、文書番号、人名、機関名で検索可能なインデックス、また近年公開されたばかりの資料が一覧できるリストを添付。原文書にあたるよりもはるかに体系的能率的に研究することができる。


米国大使館、米国国務省による日本の内情分析を収録。安保闘争、三井三池闘争、樺美智子の死、アイク訪日中止、浅沼社会党委員長刺殺等、騒然としたこの年の社会情勢のなか、アメリカは、政府与党はもちろん、野党や総評・組合幹部、学者や学生などと広範に接触し情報収集、分析をおこなった。安保改定を推し進める自民党については反主流の動向もふくめて逐一レポートされている。労働問題もウェイトが高く、総評の動向、三池争議はじめ労働争議などに関する情報も興味深い。