柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

ビルマ仏教遺跡

旅人をいざなうパゴダ(仏塔)の国 新しい遺跡探訪エリア ミャンマー仏跡の全貌を初めて集成

定価
30,800円(本体 28,000円)
刊行
2003/11/01
ISBN
4760124055
判型
B5
ページ数
384
ジャンル
歴史・地理

内容・目次

内容

本書の特色
○ミャンマー全域にわたる91遺跡を紹介
初めてその偉大な文化遺産の全貌を伝える
○鮮明な写真図版216点をカラーで収録
   1970年代以降の貴重な写真満載(ライカM3で撮影)
○30年におよぶ現地調査の成果を収録
各遺跡のみどころ、仏教美術とともに、地域の歴史、縁起・伝説等を解説
*現地に眠る日本人戦没者の慰霊碑を収録


刊行にあたって
 かつてビルマと呼ばれたミャンマーには数多くのパゴダ=仏塔があり、その優美な姿が訪れる者の心をとらえる。ミャンマー最大の仏教遺跡は、バガン遺跡である。私が採訪を始めた1970年代には、その大型寺院にも自由に登ることができた。屋上からの遠望は、この国最大の魅力であったといっても過言ではない。バガンの仏教壁画をはじめとして、ビルマの仏教遺跡は、東南アジアのうちでも、その古さ、質、量からいって、もっとも貴重な存在である。
本書は、わが国で初めて、ミャンマー全土にある歴史上主要な仏塔・仏寺など、およびそこに見る仏教美術を、カラー写真・図版(地図、建築作図、模写絵)とともに紹介する。


著者 伊東照司 いとうしょうじ 東京生まれ。東洋大学仏教学科卒、早稲田大学大学院博士課程(芸術学美術史専攻)終了/おもな著書 東南アジア仏教美術入門(雄出閣出版1985)、インド仏教美術入門(雄山閣出版1986)、タイ国美術(雄山閣出版1987)、インドネシア美術入門(雄山閣出版1989)、原始仏教美術図典(共著 雄山閣出版1991)、ボロブドール遺跡めぐり(共著 新潮社1992)、スリランカ仏教美術入門(雄山閣1993)、アンコールワット(山川出版社1993)、インド東南アジア古寺巡礼(雄山閣出版1995)、ボロブドール(共著 山川出版社1998)



目次

第1編 下ビルマ仏跡 ヤンゴン、タトン、タイェーキッタヤー、バコー

第2編 バガン仏跡

 バガン、バガン王朝以前、アノーヤター王、ソールー王、チャンズィッター王、アラウンスィートゥ王、ナラトゥ王、ナラパティスィートゥ王、ナンダウンミャー王、チャスワー王、ウザナ王、ナラティーハパテ王、18世紀の壁画、聖山ポパ

第3編 上ビルマ史跡

 マンダレー、サガイン、アマラプーラ、アヴァ、ミングオン

第4編 ラカイン仏跡

 ミャウッウー、ダニャワディー

ビルマ史王朝略年表

参考文献

語彙解説

ビルマにおける日本軍略史年表