柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

ゴロ寝上手は老い上手 精神科医の定年後のたうち記

老い下手だっていいじゃないか。ハグレ精神科医の「のたうち」エッセイ

定価
1,870円(本体 1,700円)
刊行
2003/02/01
ISBN
4760123415
判型
四六判
ページ数
232

内容・目次

内容

心筋梗塞の入院中、「安静とは何か」を激しく考え、ハワイ2週間旅行でしみじみ夫婦の他人性を悟る。終の栖は探したがなぜか心に△印。慟哭の患者人情話をまじえ、面白うてやがて哀しき中沢ワールドは絶好調。


【著者紹介】
中沢正夫(なかざわ・まさお)
1937年、群馬県に生まれる。精神科医。統合失調症治療の権威。現在、代々木病院で診療を続ける。著者に、『フツーの子の行方』『ストレス「善玉」論』『なにぶん老人は初めてなもので』など多数。ハグレ精神科医を自称し、幻の「シナソバ」や正統キュウリモミ復元をたくらむ。椎名誠氏らの「怪しき探検隊」隊付き(?)医。



目次

1章 「むかしはよかった」症候群「ゴロ寝」宣言

それはまた明日のココロだ

おじさんたちのアロマテラピー

「シナソバ復活期成同盟」

こういう介護だけはご免こうむりたい

シャワーを浴びながら考えた

老いて後の「性」を熟視する

家族の記憶――失われた10年の日記

「ふるさと化」について


2章 定年後人生「のたうち」記

入院して当分安静について考えた

あこがれのハワイ「夫婦悟り旅」

ああ、ここが終の栖か

引っ越し余話


3章 桜の花は白くなっているか?

プロフィールの問題

桜の花は白くなっているか?

退化のきざし

男は弱いのか弱くなったのか

武骨者

想い出の保健婦

フロムを再読

挑戦は若者の特権ではない


4章 幸せの色は――同行「半」人

幸田さんへの花束

よっちゃんの光芒

アスタ・マニャーナ


おわりに代えて――現役組のあなたへ

あとがき