柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

決断 ユンガー、シュミット、ハイデガー

定価
4,180円(本体 3,800円)
刊行
1999/03/01
ISBN
4760117164
判型
ページ数
260

内容・目次

内容

われわれは《決断》を回避できない――。戦前のドイツで当時最高の知識人が促した決断とは,ナチへの,そして戦争への決断であった。ナチズムと微妙に交錯する世界的な思想家3人の決断主義の思想を徹底解明した思想家論の不朽の名著。


目次

新版への序序論

第1章 予備考察

1 歴史意識と主体性

自然法と歴史主義 キルケゴールとマルクス/根本的歴史性の問題構制

2 実証主義的な国家概念

国民的な権力国家/法治国家

3 自ら自身に矛先を向ける市民層

はじめに/生の哲学/青年運動/ゲオルゲ派/戦争の勃発と戦争イデオロギー/共和国と権威主義的な国家

第2章 ユンガー、シュミット、ハイデガーにおける「決断主義」

1 エルンスト・ユンガー―闘争

戦争の体験/闘争の意味/総動員と労働者/社会主義との関係

2 カール・シュミット―