柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

由利・三津木探偵小説集成1 真珠郎

金田一耕助と並ぶもう一人の名探偵・由利麟太郎と記者・三津木俊助の名コンビ! 横溝ワールドを満喫できるシリーズ全4巻刊行開始。

定価
2,970円(本体 2,700円)
刊行
2018/11/22
ISBN
9784760150519
判型
四六判
ページ数
488

内容・目次

内容

元警視庁捜査課長の私立探偵・由利先生と「新日報」記者・三津木俊助見参!


耽美と怪奇趣味に彩られた大胆なストーリー展開で、読者をとらえてはなさない傑作シリーズ、待望の刊行開始。


第1巻には、幻妖にして大胆、邪悪な美少年の残酷絵巻を描く傑作「真珠郎」、正義と悪のコントラストも鮮やかな犯罪活劇「白?変化」など、横溝正史の魅力が凝縮された傑作全6篇を収録。探偵小説界の巨人が生んだ、もう一人の名探偵シリーズ、ここに開幕!


【著者紹介】 


横溝正史(よこみぞ・せいし)


1902年生まれ、81年没。大正期より執筆活動を始め、雑誌「新青年」編集長として江戸川乱歩に名作『陰獣』を発表させるなど編集者としても活躍。戦後く『本陣殺人事件』『蝶々殺人事件』を発表、前者で第1回探偵作家クラブ賞(現・日本推理作家協会賞)を受賞、以後『八つ墓村』『犬神家の一族』など、金田一耕助を主人公とする傑作群で探偵小説界の第一人者としての地位を不動のものに。70年代の角川文庫によるリバイバルと金田一シリーズの映画化によって大ブームとなり、最晩年には傑作『悪霊島』を発表、生涯現役を貫いた。作品は以後も読み継がれ、新たな映像作品化も数多い 


 


【編者紹介】 


日下三蔵(くさか・さんぞう)


SF・ミステリ評論家、アンソロジストとして精力的に活動。小松左京作品、連城三紀彦作品などのアンソロジーの他、『海野十三コレクション』(創元推理文庫)、今日泊亜蘭『最終戦争/空族館』(ちくま文庫)、『筒井康隆コレクション』(出版芸術社)、『皆川博子コレクション』(出版芸術社)『ミステリ珍本全集』(戎光祥出版)『横田順彌明治小説コレクション』(柏書房)など一連の「隠れた名作」の発掘で高い評価を得ている。


★★★★★★★★【以後続刊、乞うご期待!】★★★★★★★★


◎『夜光虫』由利・三津木探偵小説集成2 2018年12月刊行予定


◎『仮面劇場』由利・三津木探偵小説集成3 2019年1月刊行予定


◎『蝶々殺人事件』由利・三津木探偵小説集成4 2019年2月刊行予定


 


目次

獣人

白?変化

石膏美人

蜘蛛と百合

猫と?人形

真珠郎


付録① 六人社版『真珠郎』序文ほか(江戸川乱歩、水谷準、横溝正史)

付録② 名作物語『真珠郎』(絵物語風ダイジェスト)


編者解説(日下三蔵)