柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

遊廓へ――女子ひとりで街歩き

定価
1,760円(本体 1,600円)
刊行
2018/11/22
ISBN
9784760150663
判型
A5
ページ数
128
ジャンル
歴史・地理

内容・目次

内容

わたしのお気に入りの遊廓をご紹介します! 昭和レトロなかわいい看板、おもしろい形をした窓、色とりどりのおしゃれなタイル……そこでしか出会えない風景をさがして、全国各地の遊廓跡を訪ねてみました。


【著者紹介】
花房ゆい(はなふさ・ゆい)


遊廓愛好家。週末は全国の遊廓、赤線跡をはじめ、純喫茶やストリップ劇場など、消えゆく昭和遺産を愛でる旅に出る。ご当地キャラクターに会いに行くこともしばしば。故郷である島根県石見地方の遊里史を研究中。


目次

【まるで映画のセット】編恋多き女たちの嬌声を聞く 「鳩の街」

燃えた廓のランドマーク 「田町遊廓」

雨に濡れる軍都の廓 「有楽荘」

高瀬川沿いの桃源郷 「五條楽園」

川岸に浮かぶ蜃気楼 「橋本遊廓」

陰と陽の遊廓跡 「洞泉寺遊廓/東岡遊廓」

門前町で精進落し 「宝山寺新地」

土手下の旅館街 「玉水新地」

◆コラム① 五條楽園で暮らす――ポン酢屋さんの場合


【色里の忘れがたい建物】編

男と女の夢のあと 「気仙沼のダンスホール」

風光明媚を誇った悲運の歓楽街 「吉文」

阿部定の幻影に逢える場所 「大正楼」

港町ブルーの三層楼 「春駒」

風待ち港にアプレ娘の影を見る 「CAFE RUMI」

朽ちゆく妓楼はいま 「糸崎の廃妓楼」

門司のあの娘に会いたい 「女体が誘うカフェー建築」

◆コラム② いい窓コレクション


【昔からずっと夜の街】編

変わらぬ水路と松並木 「尾花新地」

華やかな昭和の夜を垣間見る 「富岡二町通り」

なにわのアットホーム新地 「松島新地」

猫たちが住むソープ街 「福原」

情け深いノスタルジック港町 「尾道新開」

中学生男子、赤線の記憶 「益田新天街」

◆コラム③ 遊廓跡に住まう猫


【遊廓跡に泊まる】編

空中回廊のある妓楼 「新むつ旅館」

はじめての遊廓遠征 「中村旅館」

雪国で人情味に触れる 「松山旅館」

都心に佇む端正な商人宿 「一楽旅館」

◆コラム④ 娼婦たちのおしゃれ事情