マーク・トウェイン完全なる自伝 Volume2
自らの「墓場から」トウェインが存分に語る…作家の内面に鋭く迫る、待望の第２巻！
- 定価
- 18,700円（本体 17,000円）
- 刊行
- 2015/05/01
- ISBN
- 9784760145812
- 判型
- A5
- ページ数
- 1,036
- ジャンル
- 文学・エッセイ・ノンフィクション
内容・目次
内容
家族への溢れる愛情、執筆と出版への限りない情熱。その一方で、投資での失敗、友人の裏切り、出会った人物についての辛辣な評価など…彼が自らの「墓場から」存分に語る。2010年に封印が解けた、真実のメッセージが今、ここに。人間マーク・トウェインの内面に鋭く迫る、待望の第２巻！
「これら悪態の章が印刷されて日の目を見ることは、50年から75年先までないだろう――それでもかまわないのだ。あの人々について書いていくのが楽しいのであって、あの人達やその子供達がこれを読んで不幸になるのを見たいわけではない。あの人達の前で密かにこれを読み上げてやりたいと思っているし、その機会を待ち望んでいる。だが、彼らの家族が私に害をなしたわけでもなく、彼らの妻子が生きているかぎり、私の相続人ならびに譲受人にはこれらの章を発表することを禁じている。もっとも皆が死んでしまった後の出版は許している。彼らの孫やひ孫のことは私も気にならないし、当の本人達だって気にしないだろう。私は恨みだけでこの底意地の悪い章を書いたのではない――ほかにも動機があって、あの人達の為を思ってしたことでもある。もし私が彼らの前でこれらの悪態を密かに読み上げてやれば、来世でも十分悪態に慣れるだろうと思われたのだ」（本文より）