柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

「音」と身体のふしぎな関係

音響兵器は作れるか 音で人を操れるか

定価
2,750円(本体 2,500円)
刊行
2015/04/01
ISBN
9784760145553
判型
四六判
ページ数
332
ジャンル
自然科学・建築

内容・目次

内容

音はそれと意識するよりも速く感情にうったえ行動に働きかける――音と聴覚が、どのようにして発達して、心の日常的な働きを形作ってきたのか? 独創的な実験結果をまじえながら検証する、まったく新しい人間論。


第1章 始まりは爆音
第2章 空間や場所―セントラルパークを歩く
第3章 ローエンドタイプの聴覚を持つ動物たち―魚類とカエル
第4章 高周波音を聞く仲間
第5章 下側に存在するもの―時間、注意、情動
第6章 誰か、「音楽」を定義してください
第7章 耳にこびりつく音―サウンドトラック、「スタジオ視聴者」の笑い声、頭から離れないCMソング
第8章 耳を通して脳をハックする
第9章 兵器と奇妙なもの
第10章 未来の音
第11章 あなたに聞こえるものがあなたなのだ


【著者紹介】
セス・S・ホロウィッツ Seth S. Horowitz
神経科学者。元ブラウン大学アシスタントリサーチプロフェッサー。現在は、Advanced Brain Technologies社(Scientific Advisory Board)科学顧問。神経科学および心理物理学を用い、音楽や音のデザイン、音響ブランディングをするコンサルティング会社NeuroPopの共同創設者。妻は、音と生体模倣のアーチスト、チャイナ・ブルー。ロードアイランド州ワーリック在住。


【訳者紹介】
安部恵子(あべ・けいこ)
慶應義塾大学理工学部物理学科卒業。企業で製品開発などに従事したのち、翻訳業。共訳書に『元素をめぐる美と驚き』(早川書房)。その他翻訳協力多数。