柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

季刊 東北学 [第2期・第18号(2009年冬)] 特集〈坪井洋文・再考〉

坪井民俗学をどう受け継ぐか

定価
2,096円(本体 1,905円)
刊行
2009/02/01
ISBN
9784760135318
判型
A5
ページ数
266

内容・目次

内容

坪井洋文が全国各地のフィールドを歩き、調査を行ったことは、知られながら忘却されているのではないか。今その膨大な仕事のうちの、何を将来へと継承してゆくべきなのか、議論を始めなければならない。


目次

座談会 坪井民俗学をどう受け継ぐか 畑作文化論・フィールドワーク・民俗写真の検証 佐々木高明・小川直之・赤坂憲雄


論考

・郷田洋文さんのこと 川田順造

・「坪井曼荼羅」前後 野本寛一

・畑作と稲作の起源と文化層 坪井マンダラへの反論 萩原秀三郎

・作物学からみた坪井洋文の世界 佐藤洋一郎

・焼畑と黒米・赤米の関係性 坪井民俗学の発展的継承に向けて 川野和昭

・坪井洋文による近江での民俗研究 未完におわった神の規定について 橋本章

・坪井洋文と祖谷山採集紀行 此の世の彼岸花から 永澤正好

・「餅なし正月」の餅、あるいは稲作禁忌の神話 金田久璋

・山形のサトイモ 二つの栽培型について 井筒桃子


連載

・色川大吉「東北民衆史の水脈」

・高光敏「済州島の民俗」

・安斎正人「人間学としての考古学」

・安井清子「ラオス・山からの伝言」

・東北文化研究センター編「絵はがきに見る東北・日本・アジア」 

・内藤正敏「写真曼陀羅」