柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

愛国婦人 明治期復刻版 〔第1回配本〕 (全6巻)

20世紀初頭における「国民」としての女性のありかたとは?

定価
275,000円(本体 250,000円)
刊行
2008/12/01
ISBN
9784760135127
判型
B4
ページ数
1,820

内容・目次

内容

大隈重信や近衛篤麿ら中央の要人の支援のもと、出征軍人の慰問と軍人遺族の援護を目的として、明治34年に創立された日本初の全国規模の婦人会「愛国婦人会」。その機関紙『愛国婦人』の明治期11年分をはじめて復刻。銃後を支える女性としての心構え、欧米の家庭教育紹介、女子の処世術や職業案内など、さまざまな観点からの議論が投げかけられている。


[『愛国婦人』のなりたち]
創刊時の発行所は「大日本女学会内愛国婦人発行所」、発行兼印刷人は山澤俊夫、編輯人は手島益雄が務めた。ほぼ月2回のペースで発行。
愛国婦人会の初代会長は、公爵岩倉具定の夫人久子が務め、会の総裁や名誉会長には皇族妃、会長や理事には華族夫人や資産家夫人、府県の支部長には知事夫人らが配置され、その夫らは相談役や顧問となった。また同会評議員として、跡見花蹊や下田歌子、佐方鎮子、棚橋絢子、三輪田真佐子ら婦人教育者の多くが名を連ねている。


[主な執筆者]
板垣退助、井上円了、大隈重信、尾崎行雄、幸田露伴、後藤新平、渋沢栄一、下田次郎、高田早苗、辰野金吾、津田梅子、成瀬仁蔵、原敬、山脇房子など