柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

季刊 東北学 [第2期・第17号(2008年秋)] 特集 在日という〈希望〉

「繋ぐもの」という視座から、未知なる役割を探る

定価
2,096円(本体 1,905円)
刊行
2008/11/01
ISBN
9784760134878
判型
A5
ページ数
226

内容・目次

内容

われわれはいかにして、東アジアのさまざまな民族や国家、そこに生きる人びとと国境を越えて繋がることができるのか。列島と半島のはざまにひき裂かれた「在日」という存在を通して考える。四方田犬彦、赤坂憲雄らによる対談の他、気鋭の執筆者による論考を収録。


目次

対談在日をどう考えるか「マラーノ」という言葉をめぐって 四方田犬彦・赤坂憲雄


論考

・「国民」・「国籍」私の場合 金石範

・在日を考える 存在の二重性とニューカマーとの比較 崔吉城

・旅や浜宿い 草ぬ葉ど枕 姜信子

・在日コリアン新世代のエスニック・アイデンティティと未来 新たな意識調査を手掛かりに 朴 一

・在日の生きる断片 李朋彦

・在日女性詩の混成的創造力 フェミニズムとポストコロニアリズムの潮流の中で 佐川亜紀

・<求めてやまないもの>ソコクと舞踊の向こうにあるものを探して 金利恵

・済州島きれぎれ ぱくきょんみ


連載

・谷川健一「日本民間信仰史研究序説」

・野本寛一「民俗学の眼」

・高光敏「済州島の民俗」

・安斎正人「人間学としての考古学」

・李恵燕「モノからみる勧告」

・安井清子「ラオス・山からの伝言」

・東北文化研究センター編「絵はがきに見る東北・日本・アジア」 

・関野吉晴「グレートジャーニー・人と文化の間」