柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

季刊 東北学 [第2期・第16号(2008年夏)] 特集〈平泉、一万年の系譜のもとに〉

東北からアジアまで。中世都市・平泉の視座を探る

定価
2,096円(本体 1,905円)
刊行
2008/08/01
ISBN
9784760134250
判型
A5
ページ数
238

内容・目次

内容

藤原三代が築き上げ、1世紀にわたり繁栄した都市・平泉。その歴史・宗教・交易・生活文化などを東北の文化の中で考察する。


目次

座談会 国際交易都市・平泉の歴史と文化 世界遺産記載延期の勧告をめぐり 入間田宣夫・熊谷公男・八重樫忠郎・赤坂憲雄

論考 

・蝦夷の系譜 工藤雅樹

・奥羽古代・中世交易史 西と南を視野に入れて 柳原敏昭

・平泉・宗教の系譜 仏教都市建設の底にあるもの 誉田慶信

・救済と表象 「中尊寺供養願文」寺院に投影された意味について 長岡龍作

・奥六郡から奥羽両国へ 平泉の政権の成り立ちをふりかえって 入間田宣夫

・堀のある風景 柳之御所に至るまでの弥生時代からの系譜 大平聡

・土器の系譜 中世的土器様式を準備したもの 飯村均

・柳之御所遺跡の建築 宮本長二郎

・平泉藤原氏と中世武家政権論 七海雅人


エッセイ

野口英世と会津武士道 星亮一


新連載

絵はがきに見る東北・日本・アジア①戦前の平泉風景 東北文化研究センター編


連載

・谷川健一「日本民間信仰史研究序説」

・安斎正人「人間学としての考古学」

・高光敏「済州島の民俗」

・安井清子「ラオス・山からの伝言」

・李恵燕「モノからみる勧告」

・関野吉晴「グレートジャーニー・人と文化の間」