柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

太政官期 地方巡幸史料集成 第1回配本 (全8巻)

定価
209,000円(本体 190,000円)
刊行
1997/04/01
ISBN
4760114327
判型
ページ数
4,476

内容・目次

内容

維新直後に繰り返された天皇の地方巡幸は,近代天皇制の形成と定着に不可欠なものであった。その全貌を明らかにする本史料集第1回配本は,明治5年の九州・四国巡幸,明治9年の奥羽巡幸を中心に編集した。


【本史料集の概要】
◆太政官期に実施された六大地方巡幸に関する史料を集大成し、三回に分けて配本。公的記録を基本にその全貌が明らかになるよう編集した。
◆各史料ごとに、内容を概観できる頭注を付した。また関連史料も容易に参照できるよう各巻ごとに史料番号を付した。
◆国立公文書館、内閣文庫、宮内庁書陵部がそれぞれ所蔵する膨大な史料を精査、編集。
◆史料は、影印版を基本として収録するが、臨時帝室編修局収集史料は、すべて翻刻した。ほか、人名簿なども翻刻した。
◆本史料集は『公文禄』に収められた「巡幸雑記」の多くを採録しているが、『公文禄』は1998年に重要文化財に指定され、通常の閲覧は差し止められた。本史料集の価値がいっそう高まったといえる。
【史料収録の基準】
①地方状況を示すもの―地方官が提出した各種報告書、奉答書、巡幸沿道の略図、行在所の配置図、巡幸に「先乗り」した人々の報告や指示、随行員の見聞録など。
②巡幸の実施方法を示すもの―太政官・地方官の往復文書、巡幸部隊と太政官の往復文書、太政官・地方官による巡幸先への指示・命令など。
③天皇自身の行動を示すもの―巡幸を経験した地方の古老たちへのインタビューなど。


目次

巡幸諸規則(第1巻)〈「明治元年御巡幸諸規」〉明治5年 九州・西国巡幸(第2巻)〈「壬申御巡幸雑録」他〉

明治9年 東北・北海道(第3巻~第8巻)〈「巡幸雑記」『東巡録』『東巡雑録』他〉