柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

新訳 漱石詩集

定価
4,645円(本体 4,223円)
刊行
1994/10/01
ISBN
4760111301
判型
ページ数
456

内容・目次

内容

漱石文学の〈謎〉を解く鍵はその漢詩にある。漢詩漢文学,音韻学の泰斗が長年の研究にもとづき,漱石詩を的確に訓読し,解釈を施す。漱石のなまなましい本音を解き明かす唯一の漱石詩全訳本。



目次

第一篇 漱石の詩1、狩野君山博士の詩人漱石観

2、漱石の詩論

3、漱石の詩型

 1 漱石の詩才

 2 究理を忘れた文献学

 3 漱石の詩式

 4 良寛詩を下敷にした絶唱

 5 「不立文字」ということ

4、漱石の禅定

 1 円覚寺参禅は、漱石一生の一大事因縁であった

 2 漱石参禅の道場

 3 臨済禅の接化手段の批判と只管打坐の黙照禅へ

 4 黙照禅への賛仰

 5 「則天去私」への道

5、むすび―漱石の詩と禅―

第二篇 新訳漱石詩集

赤門時代前後(明治22年~24年)

松山熊本時代(明治28年~32年)

英国留学前後(明治32~33年)

修善寺大患前後(明治43年~大正5年)

明暗双双時代(大正五年8月~11月)

索引

著者紹介