柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

季刊 東北学 [第2期・第3号(2005春)] 特集〈暴力のフォークロア〉

民俗や歴史の中に暴力の様相を探り、社会の秩序を裏側からあぶり出す!

定価
2,096円(本体 1,905円)
刊行
2005/05/01
ISBN
4760127305
判型
A5
ページ数
226

内容・目次

内容

問題は、「暴力=悪」の単純な等式では決して理解できない。人間社会が生み出した差別と暴力の多様性と過酷さを解き明かし、現代社会の「意味不明な暴力」の根を扶る。


目次

特集〈暴力のフォークロア〉

[座談会]

幻影としての差別とケガレ――サンカ・狩猟民・隼人・蝦夷 沖浦和光・熊谷達也・赤坂憲雄

[インタビュー]

村の暴力のフォークロア   藤木久志 (聞き手:六車由実)


[論考]

縄文時代の抗争   松井 章

「鉄砲を捨てなかった日本人」のこと   中村生雄

出稼ぎ民衆(和人)の横暴   菊池勇夫

部落差別と暴力   辻本正教

差別と暴力   前田速夫

制裁の儀礼   鯨井千佐登

動物を喰うということ   六車由実


[コラム]

暴力の民俗


[連載]

■風土の旅人たち 第3回

   岡本太郎/獣の匂い、または東北的な(下)   赤坂憲雄

■済州島の民俗 第3回

   ケメギとケジギ   高 光敏 (李 恵燕・訳)

■内藤湖南への旅 第8回

   宮崎市定の位置   粕谷一希

■鉄よ! 第7回

   鉄よ!   橋本克彦

■ラオス 山からの伝言 第3回

   二人のモンのおじいさん 2   安井清子


[東北学の窓]

時評:暴力をめぐる二、三の断章   三浦佑之

書評:考古学者よ、熊狩にゆけ   中路正恒


[口絵]

■グレートジャーニー[人と文化の間 第3回]

■ヒトコブラクダとフタコブラクダ      関野吉晴


執筆者一覧/編集後記