柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

朝鮮人強制連行調査の記録 <四国編> 四国編

定価
2,114円(本体 1,922円)
刊行
1992/05/01
ISBN
4760108513
判型
ページ数
216

内容・目次

内容

半世紀前の〈総力戦〉は,当時「日本人」であった朝鮮人の「総動員」なくして遂行不可能であった。局所的に行なわれてきた強制連行調査の成果を踏まえ,新たに日本列島全域で展開された戦時下連行を組織的に解明するシリーズの第1集。


目次

第一章 高知県 調査にあたリ

1. 山奥での「先山」工事〈佐賀町佐賀発電所〉

2. 昼夜分かたず逃亡防止〈日本鉱業白滝鉱山〉

3. 逃亡者を木柱に縛りつけ〈本川村長沢ダム〉

4. 「募集」の美名のもとに〈吾川村加枝発電所〉

5. 生活はすべて軍隊式〈四万十川(渡川)改修工事〉

6. 特攻基地でも強制労働〈宇佐町第50震洋隊基地〉

7. 危険な難所工事に〈柏島~平山間軍用道路〉

【証言】異郷の丘に建つ一基の墓(李在雨)

【証言】静岡でのできこと(西錫均)

第二章 徳島県

 調査にあたり

1. 軍属としての強制労働〈松茂町海軍飛行場〉

2. “夏みかん”には近づくな〈市場町海軍飛行場〉

3. 苦難を物語る朝鮮靴〈日本鉱業高越鉱山〉

4. ひっそりと今も残る地下発電所

5. 靄につつまれた小島の秘密基地〈小勝島海軍特攻隊基地〉

6. 強制連行された青年〈羽ノ浦町第4海軍燃料廠〉

7. 一冊の個人日記から〈椿泊町海軍秘密基地〉

【証言】大阪で徴用、松茂の飛行場建設へ(洪性根)

第三章 香川県

 調査にあたり

1. 残された『労働者募集誌』〈三菱直島精錬所〉

2. 戦争末期の突貫工事〈旧林陸軍飛行場〉

3. ここにも「慰安所」があった?〈観音寺市海軍航空隊基地〉

4. トンネルから聞こえる朝鮮民謡〈詫間町海軍航空隊基地〉

5. 『二十四の瞳』の島でも〈小豆島海軍特攻隊基地〉

 同じ陽の下で

 時効なき戦争責任

 調査の第一歩をしるして

第四章 愛媛県

 調査にあたり

1. 今も点在する掩体〈松山市吉田浜航空基地〉

2. 炭俵4,500俵供給せよ〈温泉郡川内町〉

3. 別子銅山筏津製作所〈住友鉱業別子銅山)

4. 聞き取り調査のなかで〈佐々鉱業佐々連鉱山〉

5. 自治体、企業からの資料は〈住友資本の町、新居浜市で〉

 今治市の「ドック」工事

 自分の目でみた無縁墓〈四国朝鮮学校〉

【証言】とにかく暴力で統制していた(高兼紹)

第五章 資料編

 高知県知事引継書

 香川県知事引継書

 愛媛県知事引継書