柏書房株式会社KASHIWA SHOBO

日本旧石器文化の構造と進化

定価
4,180円(本体 3,800円)
刊行
1992/06/01
ISBN
476010867X
判型
ページ数
364
ジャンル
歴史・地理

内容・目次

内容

日本文化の源流は今や原始原期の旧石器文化に求められる。本書は,周辺大陸を視野に入れながらも,日本列島において次第に独自の地域社会が達成される様相を80年代以降劇的に変わった資料を駆使して分析・解析した力作。


目次

1 旧石器文化研究の歴史と方法  1 日本旧石器時代研究の研究史とパラダイム・シフト

  2 伝播系統論から地域進化適応論へ

  3 先史考古学における新しい石器研究のための操作概念

2 前・中期旧石器時代

  1 時代設定と遺跡

  2 後期旧石器時代への移行

  3 へら形石器の機能論的研究

3 後期旧石器時代前半期

  1 研究の視点と展望

  2 初期二極構造―その機能論的アプローチ

  3 二極構造論の提唱―台形様石器の登場

  4 前半期の日本列島の様相と遺跡の年代編成

4 後期旧石器時代後半期

  1 前半期から後半期へ―等質性から地域性へ

  2 地域性の成立―中部高地「尖頭器文化」の再検討

  3 後半期研究の課題

  4 後期旧石器時代の変革と縄紋時代への移行

  5 ―定住型狩猟採集戦略の開発と生態適応スペクトラムの変化

  人名索引/遺跡名索引/事項索引